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モバイルバッテリーにリチウム以外はある?電池の種類と選び方

15/08/2026

リチウム以外のモバイルバッテリーは、すでに市販されています。現在、代表的な選択肢として挙げられるのがナトリウムイオン電池を搭載した製品です。

ただし、「次世代電池」として一緒に紹介されることが多いリチウムポリマー電池、リン酸鉄リチウムイオン電池、半固体・準固体電池は、名前や構造が違っても、一般的にはリチウム系の充電池です。リチウムを使わない製品を探しているなら、まずこの分類を正しく理解する必要があります。

「リチウム以外」を探す前に、電池の分類を整理しよう

モバイルバッテリーの電池名には、「電気を運ぶイオン」「正極などの材料」「電解質の状態」「セルの形状」といった異なる基準が混在しています。そのため、名前だけを横並びにすると、別の化学体系なのか、同じリチウム系の構造違いなのかが分かりにくくなります。

モバイルバッテリーに使われるリチウム系電池と非リチウム系電池、DymondCellの位置づけ

例えば、リン酸鉄リチウムイオン電池は正極材料に着目した名称です。一方、半固体・準固体は主に電解質の状態を示す表現です。両方の特徴を持つセルも考えられるため、これらは必ずしも排他的な分類ではありません。

モバイルバッテリーに使われる主な5種類の電池

一般的なリチウムイオン電池

現在のモバイルバッテリーで広く使われている方式です。エネルギー密度が比較的高く、限られたサイズに大きな容量を収めやすいため、薄型・軽量モデルからノートPC向けの高出力モデルまで幅広く採用されています。

一方、熱、強い衝撃、過充電、内部短絡などによって状態が不安定になる可能性があります。実際の安全性は電池の名称だけではなく、セル品質、電解液やセパレーター、保護回路、温度管理、外装構造、製造管理によって大きく変わります。

リチウムポリマー電池

リチウムポリマー電池は、名前に「ポリマー」と付いていても、リチウムを使わない電池ではありません。一般消費者向け製品では、ゲル状・ポリマー系の電解質やパウチ型セルを採用し、形状の自由度を高めたリチウム系充電池を指すことが多くあります。

薄く設計しやすいため、スマートフォンに重ねて使う薄型モデルや小型製品と相性があります。ただし、薄いことや「ポリマー」という名称だけで安全性を判断することはできません。膨張や異常発熱が見られた場合は、ほかのリチウム系電池と同様に使用を中止する必要があります。

リン酸鉄リチウムイオン電池

リン酸鉄リチウムイオン電池(LiFePO4)は、正極材料にリン酸鉄を使用するリチウムイオン電池の一種です。「鉄」という言葉が目立ちますが、リチウムを使用しているため、非リチウム系ではありません。

一般的には熱安定性やサイクル寿命を重視する用途と相性がよい一方、同じ容量で比較すると、一般的なリチウムイオン電池より大きく、重くなりやすい傾向があります。毎日ポケットへ入れて持ち歩く薄型モデルより、長期間使いたい場合や防災用途などで検討されることが多い方式です。

ナトリウムイオン電池

ナトリウムイオン電池は、リチウムイオンの代わりにナトリウムイオンが電荷の移動を担う充電池です。現在市販されているモバイルバッテリーの中では、「リチウム以外」を求める人にとって最も分かりやすい選択肢です。

資源として豊富なナトリウムを利用でき、低温・高温への対応範囲や長寿命を特徴とする製品も登場しています。ただし、これらの性能はすべてのナトリウムイオン電池に共通する固定値ではありません。製品ごとに使用温度、サイクル寿命、出力、輸送試験、回収方法を確認する必要があります。

また、現時点ではリチウムイオン電池よりエネルギー密度が低く、同程度の容量でも本体が大きく、重くなりやすいことが選択時のポイントです。「通勤で毎日持ち歩くのか」「寒冷地や防災用途で使うのか」によって、この重さの評価は変わります。

半固体・準固体電池

半固体電池や準固体電池は、液体電解質の一部をゲル化・固体化するなど、液体の割合を減らした構造を指す言葉として使われています。液漏れや可燃性成分の影響を抑え、熱安定性や寿命の向上を目指す技術です。

重要なのは、半固体・準固体という呼び方は「リチウムを使っていない」という意味ではないことです。実際のモバイルバッテリーでは、「半固体リチウムイオン電池」「準固体リチウムイオン電池」と表記される製品が多くあります。また、半固体と準固体の定義や固体化の割合は、メーカーや製品によって異なる場合があります。

構造や全固体電池との違いは、半固体・準固体モバイルバッテリーの仕組みと選び方で詳しく解説しています。

5種類の電池を、安全性・重さ・用途で比較

電池の特性は、材料、セル設計、容量、出力、使用環境によって変わります。以下は個別製品の優劣ではなく、選ぶ際に確認したい一般的な傾向を整理したものです。

電池タイプ リチウム系か 主な特徴 確認したい点 向いている場面
一般的なリチウムイオン はい 高容量と携帯性を両立しやすく、製品選択肢が多い セル品質、温度管理、保護回路、メーカーのサポート 通勤、旅行、ノートPC充電など日常全般
リチウムポリマー はい 薄型や自由度の高い形状にしやすい 膨張、外装の圧迫、薄さだけで安全性を判断しない 薄型・小型・マグネット式など携帯性重視
リン酸鉄リチウム はい 熱安定性や長期使用を重視しやすい 同容量時のサイズと重量、必要な出力 防災備蓄、長期間使いたい場合
ナトリウムイオン いいえ 資源面、温度対応、寿命を特徴とする製品がある 重量、価格、商品数、認証・輸送試験、回収先 寒冷地、アウトドア、防災など条件が合う用途
半固体・準固体 市販品の多くはリチウム系 電解質の液体割合を抑え、安全性と携帯性の両立を目指す 定義、試験条件、サイクル寿命、製品重量 安全性と持ち運びやすさのバランスを重視

使用シーンから考えると、自分に合う電池が見つけやすい

毎日バッグに入れて通勤・通学する

重量とサイズの負担が小さく、必要な容量・出力を満たす製品が使いやすいでしょう。電池タイプだけでなく、実際の本体重量、厚さ、内蔵ケーブルの有無も確認します。高エネルギー密度を活かした一般的なリチウムイオンや薄型のリチウムポリマー、携帯性を意識した半固体・準固体製品などが候補になります。

災害への備えとして長期間保管する

サイクル寿命だけでなく、保管方法、自己放電、定期点検、使用温度、メーカーが案内する交換時期まで確認します。リン酸鉄リチウムやナトリウムイオンを採用した製品が候補になる場合がありますが、非常時に必要な容量と出力を満たすことが前提です。

寒冷地やアウトドアで使用する

「この電池タイプなら寒さに強い」と一括りにせず、製品仕様に記載された充電時・放電時の使用温度範囲を確認してください。低温対応を特徴とするナトリウムイオン製品もありますが、接続するスマートフォンやケーブル側の動作条件も影響します。

ノートPCや複数機器を急速充電する

電池の種類より、USB PDへの対応、単ポート最大出力、複数ポート使用時の合計出力、入力性能が重要になります。目的の機器に必要なW数を先に確認し、その条件を満たす製品の中から重量や安全設計を比較しましょう。

「発火しにくい電池」だけでなく、製品全体の安全設計を見る

モバイルバッテリーの安全性は、電池の化学体系だけでは決まりません。日常的に持ち歩く製品では、次の要素が連携してリスクを抑えています。

  • 電池セルの材料、構造、製造品質
  • セパレーターや電解質の耐熱性
  • BMS・保護回路による電圧、電流、温度、短絡の監視
  • 外装の強度、放熱、端子まわりの設計
  • 製造工程と完成品の検査
  • 異常時に相談できるメーカー・販売店のサポート

また、日本でモバイルバッテリーを選ぶ際は、対象製品のPSE表示や事業者名を確認することが基本です。ただし、電池化学体系によって法令上の扱いが異なる可能性があるため、マークの有無だけで安全・危険を断定してはいけません。詳しくは、モバイルバッテリーのPSEマークと安全表示の確認方法をご覧ください。

DymondCell™は電池の種類ではなく、UGREENの安全技術

DymondCell™は、ナトリウムイオン電池やリン酸鉄リチウムイオン電池のような独立した電池化学体系の名称ではありません。また、半固体電池や準固体電池を表す名称でもありません。

UGREEN DymondCell™の難燃技術と耐圧性能、高密度・長寿命設計

UGREENのDymondCell™は、セル品質を起点に、BMSによる温度・電圧などの状態監視、多重保護、安全試験などを組み合わせ、モバイルバッテリー全体で安全性を高めるための独自技術です。

UGREEN DymondCell™と従来品の圧壊・釘刺し・熱暴走・リチウム析出・過充電の5項目安全試験比較

さらに、針刺し・耐圧・リチウム析出・過充電・加熱の5つの安全試験を通じて、さまざまなリスクに対する安全性を検証しています。電池の名称だけでなく、製品全体でどのように安全性を設計・管理しているかまで確認することが大切です。

UGREENのモバイルバッテリー安全技術「DymondCell™」を詳しく見る >

電池の名前だけで決めず、6項目を確認して選ぶ

  1. 電池タイプ:本当に非リチウム系を求めるのか、安全性・寿命・携帯性のバランスを求めるのかを整理する
  2. 容量と重量:mAhだけでなくWh、本体重量、サイズを確認する
  3. 出力:スマホ、タブレット、ノートPCなど接続機器に必要なW数を満たすか確認する
  4. 使用温度:充電時と放電時の範囲を分けて確認する
  5. 安全表示と保護機能:PSE表示の対象、温度保護、過電流・短絡保護などを確認する
  6. 回収とサポート:使用後や異常時に相談できるメーカー、販売店、回収ルートがあるか確認する

モバイルバッテリーの電池種類でよくある質問

リチウムを使っていないモバイルバッテリーはありますか?

あります。現在市販されている代表例はナトリウムイオン電池搭載のモバイルバッテリーです。ただし、商品数、重量、価格、出力、使用温度、回収方法は製品ごとに確認する必要があります。

リン酸鉄リチウム電池はリチウム以外ですか?

いいえ。リン酸鉄リチウムイオン電池は、正極材料にリン酸鉄を使用するリチウムイオン電池の一種です。熱安定性などの特性は異なりますが、リチウム系に分類されます。

リチウムポリマー電池はリチウムイオン電池と別物ですか?

製品表示上は区別されることがありますが、リチウムポリマー電池もリチウム系の充電池です。薄型化や形状の自由度に向く一方、名称だけで安全性を判断することはできません。

半固体・準固体電池はリチウムを使いませんか?

市販されているモバイルバッテリーの多くは、半固体または準固体のリチウムイオン電池です。これらの言葉は主に電解質の状態を示し、「非リチウム系」を意味するものではありません。

ナトリウムイオン電池なら絶対に発火しませんか?

絶対に発火しないとはいえません。電池の種類にかかわらず、製品の設計、製造品質、損傷、使用環境、充電方法などが安全性に影響します。メーカーが公開する試験条件や注意事項に従って使用してください。

結局、どの電池タイプを選べばよいですか?

携帯性を優先するなら重量とサイズ、長期使用ならサイクル寿命、防災・屋外用途なら使用温度と保管条件を確認します。そのうえで必要な容量・出力、安全表示、メーカーサポートを満たす製品を選ぶのが現実的です。

「リチウム以外」だけでなく、用途に合う安全設計まで見て選ぼう

リチウム以外のモバイルバッテリーを探している場合、現在の代表的な選択肢はナトリウムイオン電池です。一方、リチウムポリマー、リン酸鉄リチウム、半固体・準固体電池は、特性や構造が異なっても一般的にはリチウム系です。

ただし、非リチウム系であることが、そのまますべての用途で優れていることを意味するわけではありません。持ち運びやすさ、容量、出力、使用温度、寿命、回収方法にはそれぞれ違いがあり、最適な選択は使う場面によって変わります。

UGREENでは、電池の種類だけに頼らず、セル品質、BMSによる状態監視、多重保護、安全試験まで含めたモバイルバッテリーの安全設計「DymondCell™」を展開しています。製品全体の設計とサポートまで確認し、自分の使い方に合うモバイルバッテリーを選びましょう。

用途に合ったモバイルバッテリーを選ぶ

UGREENでは、毎日の持ち歩きに適したモデルから、旅行・出張や複数機器の充電に使いやすい大容量モデルまで、用途に合わせて選べるモバイルバッテリーをラインアップしています。

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