モバイルバッテリーが膨張したらどうする?原因・保管方法・正しい捨て方を解説

15/08/2026

久しぶりに引き出しから取り出したモバイルバッテリーが、以前より厚くなっている。通勤バッグへ入れようとしたとき、本体のカバーが浮いていることに気づいた——。

このような変化が見られた場合、モバイルバッテリーの内部で膨張が起きている可能性があります。

モバイルバッテリーが膨らんでいることに気づいたら、直ちに使用と充電を中止してください。膨張は、内部のリチウムイオン電池が劣化または損傷している可能性を示すサインです。

モバイルバッテリーが膨張したときの対応

  1. 充電と給電をすぐに停止する
  2. 押す、穴を開ける、分解するといった刺激を与えない
  3. 発熱や煙がある場合は触らず、安全な場所へ離れる
  4. 安全に扱える状態であれば、可燃物から離して一時保管する
  5. 自治体またはメーカーへ、膨張していることを伝えて処分方法を確認する

「まだ充電できるから大丈夫」「少し膨らんでいるだけ」と判断して使い続けるのは危険です。

本記事では、モバイルバッテリーが膨張する原因や見分け方、気づいた直後の対処、安全な保管方法、正しい捨て方まで、日本国内の公的機関の情報をもとに分かりやすく解説します。

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モバイルバッテリーが膨張したら、充電と使用をすぐに止める

膨張に気づいた後の対応は、本体が「安全に触れられる状態か」「すでに発熱や発煙が起きているか」によって異なります。

膨張しているが、発熱や煙がない場合

本体が熱くなく、煙や異臭、異音もない場合は、次の順番で対応します。

  • 充電と給電を中止する
  • 安全に外せる場合のみ、接続中のケーブルを静かに外す
  • 本体を押さえたり、ケースを閉じようとしたりしない
  • 直射日光や熱源、可燃物から離す
  • 自治体またはメーカーへ処分方法を確認する

例えば、出張前に充電していたモバイルバッテリーが膨らんでいることに気づいても、「今回だけ使おう」とバッグへ入れてはいけません。バッグの中では、パソコンや水筒などに押され、膨張した電池へさらに圧力が加わる可能性があります。

ケーブルが抜けない場合や、外装が大きく変形している場合も、無理に操作しないでください。落下や圧迫を避け、触る回数を最小限にすることが重要です。

異常発熱・異臭・煙・異音がある場合

次のような症状がある場合は、内部の状態が急速に悪化している可能性があります。

  • 触れないほど熱くなっている
  • 焦げたにおいや化学薬品のようなにおいがする
  • 煙、火花、炎が出ている
  • シュー、パチパチといった異音がする
  • 短時間で膨張が進んでいる
  • 外装が割れ、液体が漏れている

NITEは、煙や炎が激しく噴き出している間は製品へ近づかず、身の安全を最優先にするよう案内しています。

すでに煙や火が出ている場合は、本記事で紹介する保管・処分方法ではなく、モバイルバッテリーが発火したときの対処法を優先して確認してください。

わずかな膨らみでも、正常な状態ではないと考える

膨張したからといって、必ずすぐに爆発するわけではありません。しかし、内部で劣化や異常が起きている可能性があるため、正常なモバイルバッテリーよりも慎重に扱う必要があります。

NITEによると、2020年から2024年までの5年間に通知されたリチウムイオン電池搭載製品の事故は1,860件あり、そのうち約85%にあたる1,587件が火災事故に発展しています。

すべてがモバイルバッテリーによる事故ではありませんが、日常的に持ち歩く小型製品であっても、異常を放置しないことが重要だと分かります。

(*引用元:NITE「『夏バテ(夏のバッテリー)』にご注意を」

膨張したモバイルバッテリーで特に避けたいのは、次のような行為です。

  • 落とす、ぶつける
  • 手や工具で押し戻す
  • 本体の上に重い物を載せる
  • バッグの中で圧迫する
  • 高温の車内や直射日光の下に置く
  • 充電または給電を続ける

NITEでは、膨張したモバイルバッテリーを押して元に戻そうとした際、外から加わった力によって内部ショートが生じ、異常発熱から発火に至った事故も報告されています。

「少し膨らんでいるだけ」「触っても熱くない」と感じても、外見だけで内部の状態を判断することはできません。膨張を確認した時点で、使用できない状態として扱いましょう。

ケースの浮きや本体のぐらつきも膨張のサイン

モバイルバッテリーの膨張は、必ずしも風船のように大きく膨らむわけではありません。日常では、次のような小さな変化から気づくことがあります。

  • 本体中央または片側が盛り上がっている
  • 外装ケースの継ぎ目に隙間ができている
  • パネルやカバーが浮いている
  • 平らな机に置くと本体がぐらつく
  • 以前より厚くなり、ケースへ入らなくなった
  • ボタンやUSB端子の位置がずれている
  • ケースにひび割れや変形がある

例えば、以前は机の上へ平らに置けていたのに、触れるとカタカタと揺れる場合は、底面が膨らんでいる可能性があります。

ただし、確認するために本体を強く押したり、何度も転がしたりしないでください。目視で異常が確認できる場合は、それ以上触らず使用を中止します。

膨張だけでなく、充電できない、残量が急に減る、以前より熱くなる、異臭がするといった変化も、劣化や異常のサインです。

モバイルバッテリーは劣化・高温・衝撃などで膨張する

モバイルバッテリーの膨張は、内部の電池セルでガスが発生し、外装を内側から押し広げることで起こります。

経年劣化と充放電の繰り返し

リチウムイオン電池は、使用と充電を繰り返すことで少しずつ劣化します。劣化が進むと、容量低下や発熱だけでなく、内部でガスが発生し、膨張につながる場合があります。

ただし、寿命は単純な使用年数だけでは判断できません。充放電回数、使用温度、保管状態、製品の設計などによって変わります。

「以前より充電の減りが早くなった」「充電中の発熱が増えた」と感じた段階で、モバイルバッテリーの劣化サインと寿命の目安を確認しておくと、膨張する前に買い替えを判断しやすくなります。

高温環境での使用・保管

リチウムイオン電池は高温に弱く、熱の影響によって内部の劣化や異常反応が進みやすくなります。

特に注意したいのが、夏の車内です。短時間の買い物だからとモバイルバッテリーをダッシュボードや座席へ置いたままにすると、直射日光と車内温度の両方から強い熱を受けます。

次のような場所での使用・保管は避けましょう。

  • 夏の駐車中の車内
  • 直射日光が当たる窓際
  • 暖房器具や調理器具の近く
  • 布団や衣類で覆われた場所
  • 熱がこもるバッグや収納スペース

落下・圧迫・水濡れ

モバイルバッテリーを駅のホームやオフィスの床へ落とした場合、外装に目立つ傷がなくても、内部の電池セルにダメージが加わっている可能性があります。

落下後に発熱、異臭、変形、充電の不安定さが見られた場合は、そのまま使い続けないでください。

製品の不具合やリコール

製造上の不具合や部品の異常が、膨張や発熱につながる場合もあります。

メーカー名と型番を確認し、経済産業省やNITE、メーカーの公式サイトでリコール情報が出ていないか確認しましょう。リコール対象の場合は、異常が目立たなくてもメーカーの案内に従って使用を中止します。

押す・分解する・使い切るといった自己流の処理はしない

充電や給電を続ける

膨張していても、スマートフォンを充電できる場合があります。しかし、電気が流れることと、安全に使用できることは別です。

状態を確認するための再充電や、「残量を使い切ってから捨てよう」とスマートフォンへ給電する行為も避けてください。膨張や異常発熱がある製品では、放電よりも使用停止を優先します。

押す・潰す・穴を開ける

膨らんだ外装を押して元に戻したり、内部のガスを抜くために穴を開けたりしてはいけません。

外部から力を加えると内部の電極が接触し、ショートや発火につながるおそれがあります。

分解して電池を取り出す

ドライバーなどでモバイルバッテリーを分解し、内部の電池セルだけを取り出す行為も危険です。工具によってセルを傷つける可能性があるため、本体の状態のまま自治体やメーカーへ相談してください。

塩水や水に浸ける

膨張したモバイルバッテリーを塩水に浸け、家庭で放電させようとしないでください。腐食、液漏れ、短絡など、新たな危険につながる可能性があります。

なお、すでに発火した場合に消防対応として水を使用することとは条件が異なります。通常の膨張状態で、自己判断により水へ浸けることは避けてください。

一般ごみや回収ボックスへ入れる

一般ごみや不燃ごみに混ぜると、収集車や処理施設で圧縮・破砕され、火災につながるおそれがあります。

また、店頭に小型充電式電池の回収ボックスがあっても、膨張したモバイルバッテリーをそのまま投入してはいけません。

JBRCでは、膨張、変形、破損、液漏れ、水濡れなどの異常がある電池を回収対象外としています。

(*引用元:一般社団法人JBRC「協力店・協力自治体検索」

処分先が決まるまでは、熱・衝撃・可燃物を避けて保管する

自治体の受付日まで数日あるなど、膨張したモバイルバッテリーをすぐに処分できないこともあります。

本体に異常発熱、煙、異音、液漏れがなく、安全に触れられる状態であることを確認したうえで、次の点に注意してください。

  • 充電や給電をしない
  • 紙、布、段ボールなどの可燃物から離す
  • 直射日光や高温多湿になる場所を避ける
  • 本体の上に物を載せない
  • 引き出しや棚の奥へ押し込まない
  • 子どもやペットが触れない場所に置く
  • 持ち運びや移動を最小限にする

防災バッグの中で膨張に気づいた場合も、そのままほかの防災用品と一緒に保管しないでください。乾電池、缶詰、工具などの硬い物と接触すると、本体へ圧力が加わる可能性があります。

NITEは、膨張したモバイルバッテリーについて、安全に扱える状態であれば金属製の容器に入れ、ふたをして密封する方法を案内しています。これは、万一発火した際に周囲への延焼を抑えるための対応です。

(*引用元:NITE「モバイルバッテリー『異常発生時の対処』」

端子の絶縁や持ち運び方法は、自治体やメーカーなど受け入れ先の指示に従います。案内を受ける前に、自己判断で宅配便などを使って発送しないでください。

膨張したモバイルバッテリーは自治体やメーカーへ相談する

モバイルバッテリーの処分方法は、住んでいる地域や製品の状態によって異なります。特に膨張品は、通常の使用済み電池と同じ方法で回収できない場合があります。

確認先 確認する内容 注意点
自治体 膨張品の回収場所、持ち込み方法、保管・絶縁方法 通常の電池回収と扱いが異なる場合がある
メーカー・販売店 回収、交換、リコール、処分案内の有無 案内を受ける前に発送しない
JBRC協力店 回収対象製品かどうか 膨張・破損・水濡れ品は回収対象外
専門処理業者 異常品を受け入れられるか 自治体やメーカーが案内する事業者を利用する

まずは住んでいる自治体のルールを確認する

環境省は、家庭から出るリチウムイオン電池について、居住する市区町村のごみ出しルールに従うよう案内しています。

自治体の公式サイトでは、次のような組み合わせで検索すると、該当する案内を見つけやすくなります。

  • 「市区町村名 モバイルバッテリー 膨張」
  • 「市区町村名 リチウムイオン電池 回収」
  • 「市区町村名 小型充電式電池 処分」

情報が見つからない場合は、清掃事務所や資源循環担当窓口へ電話し、「モバイルバッテリーが膨張している」と伝えてください。通常の乾電池とは状態が異なるため、膨張していることを先に伝えるのがポイントです。

(*引用元:環境省「リチウムイオン電池関係」

メーカーへ製品の状態を伝える

製品のメーカーが分かる場合は、メーカーサポートにも相談します。

問い合わせ時に、次の情報を用意しておくと案内がスムーズです。

  • メーカー名
  • 製品名・型番
  • 購入時期
  • 膨張の程度
  • 発熱、異臭、破損、液漏れの有無
  • リコール対象かどうか

UGREEN製品の場合は、UGREENモバイルバッテリーの回収・処分案内から、回収条件と相談方法を確認できます。

膨張、液漏れ、異常発熱または著しい破損がある場合は、輸送時の安全上の理由からUGREENの回収サービスを利用できない可能性があります。製品を先に発送せず、状態を申告して担当者の案内を受けてください。

日頃の保管と点検で、膨張の兆候に早く気づく

モバイルバッテリーの膨張を完全に防ぐことはできませんが、電池への負担を減らし、異常を早く発見することはできます。

  • 高温の車内や直射日光の当たる場所に放置しない
  • 落下、圧迫、水濡れを避ける
  • 製品仕様に合った充電器とケーブルを使用する
  • 布団や衣類の上など、熱がこもる場所で充電しない
  • 充電中はときどき本体の状態を確認する
  • 膨張、発熱、異臭、変形がないか定期的に点検する
  • メーカーのリコール情報を確認する
  • 異常を感じたら早めに使用を中止する

毎日持ち歩いていると、小さな変化には気づきにくいものです。月に一度、防災用品を確認する日やバッグの中を整理するタイミングに合わせて、本体の変形や端子の状態も確認するとよいでしょう。

次のモバイルバッテリーを選ぶときは、容量や充電速度だけでなく、PSEマークの見方や、セル品質、BMS、保護機能、安全試験、メーカーのサポート体制まで確認することが大切です。

DymondCell™は電池セルとBMSの両面から安全性を考える

モバイルバッテリーの安全性は、外側から見えるケースや充電速度だけで決まるものではありません。実際に電気を蓄える電池セルの品質と、その状態を管理する仕組みが重要です。

UGREENのDymondCell™は、セル品質を起点に、BMSによる状態監視、14の保護機能、5つの安全試験などを組み合わせ、モバイルバッテリー全体で安全性を高めるための独自技術です。

UGREEN DymondCell™の難燃技術と耐圧性能、高密度・長寿命設計

DymondCell™は、半固体電池や準固体電池を示す名称ではありません。

所定の実験条件下で、針刺し・耐圧・リチウム析出・過充電・加熱の5つの安全試験を実施し、内部短絡、強い圧力、高温、充電異常、長期使用時のセル状態など、さまざまなリスクに対する安全性を検証しています。

こうした試験は、日常で製品へ強い衝撃を与えたり、高温の車内へ放置したりしても問題がないことを意味するものではありません。DymondCell™対応製品を含め、膨張や異常発熱が見られた場合は、直ちに使用を中止してください。

UGREEN DymondCell™が実施した5つの安全性試験

UGREENのモバイルバッテリー安全技術「DymondCell™」を詳しく見る >>

モバイルバッテリーの膨張に関するよくある質問

モバイルバッテリーが膨張したらどうすればいいですか?

直ちに充電と使用を中止してください。押す、穴を開ける、分解するといった行為は避け、自治体またはメーカーへ膨張していることを伝えて処分方法を確認します。

本体が異常に熱い、煙や異臭が出ている場合は無理に触らず、周囲から離れて119番へ通報してください。

モバイルバッテリーが膨らんだまま放置してもいいですか?

そのまま長期間放置することは避けてください。処分まで一時保管する場合は充電せず、可燃物、直射日光、熱源から離します。

安全に扱える状態であれば、NITEの案内に従い、金属製の容器へ入れてふたをする方法があります。できるだけ早く自治体またはメーカーへ相談してください。

モバイルバッテリーが膨らんでいたら危ないですか?

正常な製品よりも発熱や発火のリスクが高まっている可能性があります。

わずかな膨らみでも、内部の状態を外見だけで判断することはできません。「まだ充電できる」「熱くない」という理由で使用を続けず、膨張を確認した時点で使用を中止してください。

モバイルバッテリーが膨らんだら、どう保管すればいいですか?

充電や給電をせず、可燃物、直射日光、高温になる場所から離して保管します。上に物を載せたり、引き出しへ押し込んだりしないでください。

本体が熱い、煙が出ている、異音がする場合は、無理に容器へ移さず、安全確保と119番通報を優先します。

膨張したモバイルバッテリーは元に戻せますか?

元に戻すことはできません。手で押したり、工具で穴を開けたりすると、内部ショートや発火につながるおそれがあります。

見た目が戻ったとしても内部の劣化や損傷が修復されたわけではないため、再使用しないでください。

膨張したモバイルバッテリーをJBRCの回収ボックスへ入れられますか?

JBRCでは、膨張、変形、破損、液漏れ、水濡れなどの異常がある電池を回収対象外としています。

回収ボックスへ直接投入せず、自治体またはメーカーへ状態を伝えて処分方法を確認してください。

膨張に気づいたら、「まだ使える」ではなく使用停止を選ぼう

モバイルバッテリーの膨張は、内部の電池セルが劣化または損傷している可能性を示すサインです。

わずかな膨らみでも、使い続けて安全かどうかを外見だけで判断することはできません。充電できるかを試したり、押して形を戻したりせず、異常が確認された時点で使用を止めてください。

処分するときは一般ごみや回収ボックスへ自己判断で入れず、自治体やメーカーへ「膨張している」と伝え、指定された方法に従います。

日頃から高温、衝撃、水濡れを避け、充電中の温度や本体の変形を確認することも、異常を早い段階で発見するために大切です。

毎日持ち歩くものだからこそ、安全性まで確認できるUGREENを

モバイルバッテリーは、通勤、旅行、出張、災害時の備えなど、電源が必要なさまざまな場面で役立つアイテムです。一方で、バッグの中や自宅の引き出しへ長期間入れたままになりやすく、内部の電池セルや安全機能は外から確認しにくい部分でもあります。

UGREENでは、セル品質、BMSによる状態監視、14の保護機能、5つの安全試験を組み合わせたモバイルバッテリーの安全技術「DymondCell™」を対象モデルに採用しています。容量や充電速度だけでなく、内部のセル状態や異常をどのように監視・保護するかまで含めて、安全性を考えています。

次の一台を選ぶときは、「何回充電できるか」「どれくらい速く充電できるか」に加えて、異常をどのように検知し、発熱や内部短絡のリスクをどの段階で抑えているかにも注目してみてください。

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